興梠優護 Dark Adaption
2015年5月15日 - 6月6日
5月15日より開催致します展覧会は、画家、興梠優護のワンマンショーです。興梠は人が捉えづらいもの、光、海、生命といった実は曖昧なもの、計り知れない無限なもの、物事の根源性の絵画化を試みています。展覧会のタイトル[Dark Adaptation]とは「暗順応」という、暗い場所に暫く居ると目が慣れてきて、次第に周りが見えるようになる現象のことです。この新しい具象表現を是非ご覧下さい。
「夜明け前の暗い時間から、日の出までの間、山中でただただ風景を見続けていることがあります。初めは、曖昧で存在していなかったかのような暗闇の塊が、
気づかない程にゆっくりと、次第に染みこむように色を帯び、徐々に光をまとって目の前に立ち現れていく姿は、土地の記憶までをも呼び覚ますかのような、原始性を携えます。
この度の画面は、捉えるには余りに巨大で曖昧な、移ろい変容していく色や光の、網膜に残された記憶の一旦です。」 - 興梠優護
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