金子 英
Works on Paper
11月30日 ~ 12月24日
金子英は賑やかな世の中からイメージを取り出し、無理やり一つの画面に構成し鉛筆で描き起こし、感覚的に、視覚的に別の次元を提示する歪な試みをしています。鉛筆の鉛で塗り込められた本来赤みを帯びた唇や黄ばみががっている白目は白黒の印象に引き込まれ、本来の生々しさを失い、生き物の香りを消した表微となっています。背景の黒く塗りつぶされ鏡面化された様子はまるで時間を描いているような厳しさで大変美しい。時代や民族、次元までも綯い交ぜにした表現をぜひ多くの方にご覧下さい。
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